【イラスト】【ドット絵】ドット絵制作のお仕事を引き受けました【キャラクターデザイン】 | 坂下ナオヒラが活動のブログ

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【イラスト】【ドット絵】ドット絵制作のお仕事を引き受けました【キャラクターデザイン】

当ブログをご覧の皆様、こんにちは。
フリーでイラスト・ドット絵・漫画活動をしています、坂下ナオです。

今月の初め頃、私宛に個人依頼の形式で連絡が入り、イラスト制作のお仕事をさせていただきました。今回私が受けた依頼内容は「ドット絵風のキャラクターデザイン」です。ご依頼完了後、今回も依頼主様からブログ掲載の許可をいただけたので、行った内容について、支障のない範囲で書いていきたいと思います。

○お仕事について

依頼の詳しい内容は、私がデフォルメ化した依頼主さんのイラストを制作し、それをドット絵風に再現するというものでした。「○○をドット絵風に描いてほしい」というご依頼は、私のもとによく寄せられるもののひとつでもあり、そろそろ私のおなじみになってきた感もありますね。なお、出来上がったデザインは「オリジナルTシャツ」のイラストにするそうです。

さて、唐突ですがここで質問です。皆さんは「ドット絵作り」という作業に、どういった印象を持っていますでしょうか。おそらくこんな感じではないでしょうか。

「"ドット絵"ってアレでしょ。昔のドラクエみたいなヤツでしょ。」

1マスずつに色をポチポチ置いて作っていくんだよね。」

あんな小さな絵なんだし、作るのも簡単だよね。」


うーん、確かに。

一般的にドット絵は小さなサイズで作っていくのが普通であり、それを考えると「作業にかかる時間」は少なくなるかもしれません。しかし、「作業の手間」としてはどうでしょうか。ということで、今回の記事では本稿のドット絵が出来上がるまでの、私が実際に行った作業工程について、解説を交えて書いていきたいと思います。

○下書きの制作

まずは以前に私が公開したイラストの制作手順と同様に、今回もラフイメージの制作に取り掛かります。手始めにモデルとなる方のそのままの絵、リアルな似顔絵を制作していきます(ご本人様をそのまま描いたものなので、ここではそのイラストは伏せさせていただきます)。依頼主さんはYouTubeでチャンネルを運営している方なので、いくつかの動画を視聴しながらその場でラフ画用のノートに似顔絵を描きました。

「似顔絵を作るって、作るのはデフォルメにしたドット絵なんじゃないの?」

「何で初めからドット絵を作らないの?」


と思った人がいるかもしれません。その疑問はもっともな面もあり、一方では違っている面もあると思います。というのも、ドット絵及びデフォルメ画というものは、元は現実世界に存在するリアルな造形を簡略して描いたものであるからです。つまり、自分の頭の中でしっかりとした元の形を把握した状態でないと、そもそもデフォルメ画そのものを制作することができないのです。

すごく当たり前のことを言っているようですが、私は全てを独学から始めた上に頭の回転が鈍いので、なかなかこういった考えに行き着くことができませんでした。気がつくまでにざっと3年くらいかかっているのではないでしょうか(汗)。ちなみに、それまではリビドーのままに一発勝負で本稿を作っていました。でもこういう作り方をしていると、不思議とどこかで行き詰ってしまうんですよね。いつも思うのですが、私の発達速度は何かにつけて他の人より3年分遅い感じを受けます。

ただし、絵師の中にはそんな面倒なことをしなくても何でも一発描きが出来てしまう超人や、幾多の修練によって磨かれた熟練の技術により、それに近い技能を身につけた達人が存在します。そういった人達にとっては、初めからドット・デフォルメを作ることも十分可能だと思います。残念なことに、私にはそんな才能も技量もないので、自分なりにできる方法を考えて地道に取り組んでいくしかありません。

さて、そうして制作した似顔絵を参考に、今度はドット絵の元になる下書きのデフォルメ画を制作していきます。
ラフ_3_ブログ用ラフ_4_ブログ用

今回のキャラクターデザインの一部(※許可を得て掲載しています)

似顔絵を作ったことでその人らしさを表す特徴が見えてくるので、デフォルメの際にもどこを残すか、省くかを考えやすくなります。また、これは後でドット絵にするものなので、なるべくシンプルな直線と曲線で構成しています(そのせいで誰でも描けるようなすごく単純な絵になっちゃいましたが)。周りのコメントには使いたい色の指定や、対応可能な変更点について記載しています(前髪はどちらに分けるかなど)。

首尾良く下書きは一発でOKをもらえましたので、次は本稿の制作に入ります。

○ドット絵の制作

ドット絵の制作方法には様々なやり方がありますが、今回は下書きから線をトレスする方法を用いました。ドット絵制作ツールにラフを取り込み、作りたいサイズに絵を縮小してそれを目安に線を作成していきます。また「いかにもドット絵らしいもの」の制作を頼まれましたので、なるべくシンプルな線や色で構成し、ジャギ消し(ぼかし作業)も最低限にしました。

作業の中で特に難しかったのは「メガネ」の部分です。以前の記事にも書いたと思いますが、ドット絵は細部の表現が非常に難しく(というのも1ピクセル以下の絵はどうやっても描くことはできないので)、わずか数ドットのスペースでわかりやすく綺麗な表現をしなければなりません。普段でも目元の描き方にはいつも苦戦することが多いです。今回のケースでも、この部分だけで数時間はドットを打ち直したと思います。

そしてその後も何回かやり取りを繰り返したのち、完成稿となったドット絵がこちら。

まーしーなっちゃん_ブログ用
今回の本稿の一部(※許可を得て掲載しています)

制作を始める前は簡単にできるかと思っていたのですが、実際に作ってみると本人に似せてドット絵を作るという作業はなかなか大変なことがわかりました。それでも今回は本稿の提出までを含め、きちんと期限のうちに収めることができました。

○まとめ

それでは最初の質問に戻ります。こうして順を追って説明していくと、たぶん「ドット絵1枚を作るだけでも、意外と回りくどいことをやっているんだな」と思ったのではないでしょうか。

つまり、ドット絵にしろ通常のイラストにしろ、やっていることは普通のイラスト作りとあまり変わらないということです。もちろん、CGイラストを制作するよりは時間的に早く終わる可能性は高いですが、それでも、「イラストを描く→ドット絵に変更」という手間がある分、普通のイラスト作りよりも大変な部分があるように思います。

私が今回のご依頼を通じて考えたのは、そんなところになります。普段イラスト活動と縁がない人にはなかなか新鮮なお話だったのではないでしょうか(逆に当たり前のことすぎて退屈に思ったかもしれませんが)。

新鮮と言えば、今回の依頼主様は美容師の方だったのですが、動画内で紹介されているヘアースタイルのセッティングやメイクについての方法は、今後の自分自身の創作活動においても生かせる部分が多く、大変参考になりました。特に「すっぴん」「お化粧」という概念は、漫画やアニメ、はたまた萌えの世界に生きていると、どうしても頭の中から抜け落ちやすい観点であり、それを改めて認識できたことはとても大きかったように思います。動画を見ていると結構楽しそうで、私も化粧がしたくなりました

このように、イラストのお仕事をいろいろと引き受けていると、自分と180度違う世界や価値観がいきなり飛び込んでくることがあります。そのため毎回が勉強になりますし、また、それこそ1つのご依頼が完了するごとに自分自身の成長を感じることができます。寄せられるご依頼は自分の中で創作を繰り返しているだけでは絶対に経験できないことばかりですし、これはフリーランスで絵師をやっていることの、大きな利点でもあると思います。依頼主様、この度は貴重なご機会をどうもありがとうございました。

依頼主さんが公開している動画チャンネル
https://www.youtube.com/user/mabbits777/

それでは、今後とも坂下ナオの活動をよろしくお願いいたします。

坂下ナオ

【イラスト】【ドット絵】【似顔絵】【キャラクターデザイン】【デフォルメ】【哲学】
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[ 2016/02/27 21:46 ] イラスト | TB(0) | CM(0)
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