筆者が独断で選ぶ 漫画を描くのに適したペンとは | 坂下ナオヒラが活動のブログ

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筆者が独断で選ぶ 漫画を描くのに適したペンとは

 皆様、こんにちは。坂下ナオです。

 今回の記事は漫画を描いていて、自分なりに「これは使いやすい・使いにくい」と思った筆記具について紹介していきたいと思います。私も未経験の状態から、初めてちゃんとした漫画を描くにあたって、様々な筆記具を試したのですが、その過程で成功も失敗もし、結果たくさんのお金を使ってしまいました。時間とお金が無駄にならないためにも、この記事が参考になれば幸いです。

 ただ補足しておくと、私は誰かに指導を受けたわけではなく、特定の漫画グループにも所属してしたわけではないので(アニメサークルには所属していましたが)、全て自分で使ってみての感想となります。ブランドも専門用具という括りもこの記事では無視されています。また、あくまで漫画を描くのには不向きに感じたというだけで、その文房具自体が駄目というわけではないので、誤解のないようお願いいたします。

 評価・おすすめ度は5段階の☆マークで表しました。
 なお、関係あるかどうかはわかりませんが、筆者は左利きです。


抑えておきたい大前提
 ペンについて語る前に知っておいてほしいことがあります。それは「漫画に使うペンに決まりはない」ということです。重要なのは「描かれた内容がきちんと印刷に出ること」、これだけです。持ち込みを行った際に担当さんにも話を聞きましたが、特に筆記具に制約はなく、何を使うかは自由とのこと。つまり印刷さえ問題がなければ、マジックだろうとボールペンだろうと絵の具だろうと何でもいいわけです。なので、ここで書く内容と評価も、漫画原稿用紙に自分が思った通りの綺麗な絵が描きやすいこと、ついでに修正液とも相性が良いこと、このあたりを主な評価内容としています。

Gペン・丸ペン
おすすめ度:☆☆☆☆
 言わずと知れたつけペン。漫画家が使うペンの代表格です。必要に応じてペン先を取り替えながら、別売のインクにつけて使います。力の入れ具合によってペン先が伸縮し、引く線に強弱を出すことができます。抑揚を強く出したいときはGペン、細くシャープな線を描きたいときには丸ペンが主に使われます。

 当たり前ですが、理論上は漫画家と同じ絵が描けることになります。また、漫画に関連する商品はほとんどこれを基準に作られているはずなので、他の漫画道具との相性も抜群です。ついでに、漫画を描くための基本であるため(基本であると思われているため)、これが使えると仕事にいろいろと応用が利くこと請け合いです。誰かの助っ人や、アシスタントの仕事にありつけるかもしれません。CGソフトで言えばフォトショップ、車で言えばマニュアル車のようなものでしょうか。

 欠点は、扱いが難しく、普通に描けるようになるまでは慣れが必要な点。また常にインク瓶とセットなので、持ち運びが不便である点。そして「うわーインクこぼしたー」という最大の事件を引き起こす可能性がある点です。特に(私のような)普段から抜けている人、ドジな人は要注意です。

美文字筆ペン<極細> 呉竹精昇堂製
おすすめ度:☆☆☆☆☆
 通称・くれたけペン。これは漫画道具ではなく習字道具なのですが、線の太さといい、強弱のつき具合といい、まるでGペンのような書き味があります。また、つけペンと違って感覚的に使うことができる上に、ぱっと見でもあんまり違いがわかりません。ペンの中にインクが内蔵されているので、持ち運びにも便利で、何より「事故」がありません。GペンがフォトショップならこちらはSAI、マニュアルならオートマチックといった感じ。私が今使っているのもこのペンです。

 欠点は取り扱っているお店が少なく入手が困難な点。また普通の文具屋さんだと、あったとしても取り扱っているのが<細>までだったりで、なかなか見つけることができません。私は本屋の文具コーナーで買っていたのですが、取り扱いが終わってしまい、その後いろいろと探し歩いて、老舗の文房具屋さんでやっと見つけました。ご主人にわけを話して、数本買い込みました(爆)。

ぺんてるふでペン<硬筆・極細>
おすすめ度:☆☆☆☆
 漫画道具でも習字道具でもない、一般的な筆記具です。されど侮る無かれ、さすがは大手と言うべき、需要と売り上げに約束された抜群の描きごこちを持っています。特に<極細>は上記の美文字筆ペンよりも、さらに細くシャープな線を引くことができ、丸ペンに近い感覚で使うことができます。しかも一般的なペンなので取り扱い店が多く、どこででも入手可能。美文字ペンよりも硬めの書き味で、人によってはこっちのほうが好まれるかもしれません。私もメインをこっちに切り替えようか迷っています。

 特に欠点らしい欠点はないですが、あえて言うなら、時々線がカスれるような気がします(ただのインク切れかもしれませんが)。

ネオピコライン<003~1.0> DELETER(デリーター)
おすすめ度:☆☆☆
 漫画コーナーなどによく置いてあるペン。これは「ミリペン」です。力の入れ具合に関係なく、均一の線を引くことができます。線の太さを変えたいときはその都度使うペンを変えていきます。ズラリと並んでいるのが中々壮観で、それなりに売れているみたいなのですが、私的には普通の印象です。ミリペンだと、つけペンのような線のタッチが出せないので、これで漫画を描くとどうしてもゴミゴミした絵になってしまいます(私が下手なだけかもしれませんが)。どちらかと言うとイラストレーション向きかもしれません。

 また、アニメーション作画のようなイラストを手がけるときは、逆に均一の線を引くことが求められるので、漫画よりアニメ向きかなと思います。私もアニメ制作から入ったので最初はこれを使っていましたが、どうしても上手く描けないので、やめてしまいました。それでも、他のミリペンよりも、止めたり払ったりしたときの線が綺麗な印象です。

PIGMAGRAPHIC(ピグマグラフィック) <01~10・BR> NOUVEL(ノーベル)
おすすめ度:☆☆
 通称・ピグマペン。ネオピコラインと同じくミリペンです。これも必ずと言って良いほどお店で見かけます。上のペンと比べ、最初から最後までブレない、どっしりとした線が引ける印象です。その分、ペンを止めたときに、ダマ(黒い大きな丸)ができやすいので注意。これもアニメ向きですね。線を引く用途としては何とも言い難いですが、ガシガシ描きたいときには便利です。
 私は黒色の塗りつぶしに使っています。ブラシ型の【BR】が中々良い感じです。ただ、心なしかインクが薄い感じがします(白黒なら関係ないですが)。

LOTLING(ロットリング)
おすすめ度:☆
 これはミリペンはミリペンでも、製図用ペンです。線を引く分には普通に引けるので、一見問題なさそうなのですが、漫画原稿用紙との相性が最悪で、原稿に線を引くとほぼ確実ににじみが発生し、どうしても汚い線になってしまいます。よって漫画用のペンとしてはお勧めできません。
 他の紙に描く分には問題なかったので、そちらで使うようにしましょう。他のミリペンと一緒に置いてあるので、買うときには要注意です。ていうか、元から製図用ペンなんだから、普通に製図に使えよって話ですね。

 ちなみに、Vジャンプの漫画『犬マユゲでいこう』の作者、石塚2裕子先生は、ペン入れにこのロットリングを使っているとのことです。技量と紙の相性次第で、何とかなるのかもしれません。


 以上になります。ここで紹介したもの以外にも、優れたペンがあるのかもしれませんが、あくまで自分が購入したことがあるものの中から書かせていただきました。また、あまりにも専門的なペンは高すぎて手が出なかったので(1万円以上とか…)、そういったものは対象外です。ご了承ください。

 ペン選びに迷った際は、この記事を参考に自分に合ったもの(重要)を選んでいただければと思います。

坂下ナオ

【漫画】【イラスト】【哲学】


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[ 2016/01/26 18:02 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)
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