LINEのスタンプを制作して思ったこと | 坂下ナオヒラが活動のブログ

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LINEのスタンプを制作して思ったこと

皆様こんにちは。主にフリーでイラスト制作を承っています。坂下ナオです。

この度、株式会社リヴウェル様を通じ、スマートフォン向けのサービスである「LINE」で使用できる、オリジナルのスタンプを制作・販売いたしました。

タイトルは「ねこ忍」。その名の通り、ねこの忍者のスタンプです。よろしくお願いします。

main.png
LINEスタンプ ねこ忍
https://store.line.me/stickershop/product/1043281/ja

なお、つい最近の出来事のように書いていますが、実はこのスタンプ、実際には私がイラストを制作してから発売に至るまで、約1年の月日が流れています。ですので、私のブログのほうでも、このお仕事について長らく発表をすることができませんでした。こうして無事に表に出てきてくれて、やっと胸のつかえが取れる思いです。今回はスタンプの発売に至るまでの経緯について、話せるところまでで書いてみたいと思います。

○なぜそんなに時間がかかってしまったのか?

それは、このスタンプが「審査」に通らなかったからです。
審査とは、LINEが行っているもので、制作されたスタンプが商品としての基準を満たしているかどうかをチェックする部門です。申請があったスタンプはこの審査を通じて点検をされ、見事合格となれば、晴れて商品として発売されることになります。もしもこれで不備が見つかったスタンプは、「拒否(リジェクト)」をされ、修正点を指摘されて再度審査からやり直しとなります。

○何が問題だったのか?

問題点は「透過色の不備」でした。透過色の不備とは一見透明に見える部分に色が付いていたり、逆に色が付いているように見える部分が透明になっていたりする現象です。例えば白い紙に白い絵の具を塗ったら人の目には透明に見えてしまいますが、赤い紙に塗れば白色で何かが描かれていることがわかりますよね。

イラスト素材は、どんな背景でも見た目が変化することがないようにイラスト以外の場所は透明でなければなりません。しかし、SAIなどのCG制作ソフトはデフォルトの背景色が白色であるため、白い色を付けてしまうときちんと透過処理ができているかがわかりにくくなってしまいます。ですのでイラストを作った際は背景の色を白以外に変更するなどしてはみ出しがないかを確認する必要があります。

もちろん、これは私も当然のようにやっていました。だから最初に「透過の不備」と言われたときには意味がわからず、該当のイラストを再度チェックして送り返すことにしたのです。しかし、やっぱり同じ理由ではね付けられてしまいました。

一度の審査には、申請から結果報告が届くまでに約3ヶ月がかかります。私がスタンプを作ってから3ヶ月経ってリジェクト、再び送ってからまた3ヶ月でリジェクトですから、すでに半年以上が経過していることになります。正直なところ徐々に怒りが湧いて来ていました。「続々とスタンプが発売される中、なぜ私のスタンプだけが落とされるのか。ちょっとした手直しなのになぜこんなにも審査が長引かなければならないのか」という思いでした。

○本当の問題はどこにあったのか?

そんな思いでイラストと睨めっこをしていたところ、ついに私はある着眼点に気が付きました。実は今回の問題は、透過色の不備に該当するもうひとつの理由、「色が付いているように見える部分が透明になっていること」だったのです。CGイラストの作り方は、主に「線を描く→色を塗る」という作業になるのですが、ソフトの設定によっては色が線に沿ってぴったり着色されず、隙間が空いてしまうことがあります。「もしかして…」と思いながらイラストを黒一色に染めて限界まで拡大してみると…。

思ったとおり!目には見えない微妙な透明部分がところどころに存在している!

普通ならば、透過のチェックはイラストの外だけでなく、絵の内側に対してもきちんと行うものなのです。現にサークル時代にアニメ制作で色を付けていたときも、また現在ドット絵を作るときでも必ず最後には徹底的に塗り残しがないかを調べます。基本中の基本です。

○なぜ気が付かなかったのか?

理由はいくつかあります。

1.私の不注意
2.審査の拒否理由の文章が曖昧


1は私が馬鹿でした。最悪です。2について説明します。
もしも審査に不合格となった場合、LINEはそのスタンプの拒否理由を書いたメールを送ってくるのですが、不備があるスタンプを発見すると、問題点を箇条書きにし、具体的に駄目であるイラストを指摘してくれます。しかし、これは完璧な指摘ではありません。それ以外のイラストにも同じ問題が存在している場合がありますし、また、指摘されていないだけで別にいけない部分がある可能性も十分にあります。そのため、言われた部分だけを修正・対応していた私は、自分の不注意もあって、審査に合格できなかったのです。

つまり、送られてきた拒否理由だけを鵜呑みにして、そこだけを直しても駄目なのです。自分自身で最後の最後まで確認をし、ミスがないかを完全に、完璧にチェックしなければなりません。LINEとしては、ひたすらに機械的な対応をするのみです。だから、作り手の側こそが、最大限に気を使わなければなりません。

繰り返し述べますが、
審査は本当に3ヶ月間かかります。拒否をされたらガチで6ヶ月間です。
しかし、投稿前に3時間も注意をすれば全てのミスはなくせるはずです。リジェクトは絶対に避けましょう。審査は確実に1発で通しましょう。

以上、私が制作をして感じたことでした。
愛嬌あって、かわいい、ねこの忍びさんです。こんな裏話とともにお手元に置いてくだされば、作り手として幸いです。

坂下ナオ

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[ 2015/04/04 18:01 ] イラスト | TB(0) | CM(0)
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