2015年08月 | 坂下ナオヒラが活動のブログ

坂下ナオヒラが活動のブログ

創作漫画やイラスト、自作ゲームの話題を中心とした坂下ナオヒラのブログです。
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【ファイブスター物語】ラキシス&ナイトオブゴールド【イラスト】

当ブログをご覧の皆様、こんにちは。
フリーでイラスト・ドット絵・漫画活動をしています、坂下ナオです。

この度は私が「ナオヒラ」の名前で制作している同人ゲーム『ロボットダンジョンSRC(通称「ロボダン」)』の背景画像として、イラストを1枚、新規に描き起こしました。イラストの元作品は永野護先生の作品『ファイブスター物語』です。


完成したイラスト。pixivでご覧ください。

奥にいるロボットが「モーターヘッド」と呼ばれるロボット「ナイト・オブ・ゴールド」、手前の女性は操縦者である「ソープ」のサポートをする「ファティマ」と呼ばれるヒロイン「ラキシス」です。

なお、私がロボダン用に描いたイラストは「ガンダム」「レイアース」に続いてこれで3枚目になります。しかし、模写をせずに1から全てを描き、デフォルメなしで、しかもロボットまで丁寧に描いたのはこれが初めてかもしれません。

○概要

制作のきっかけは、自作ゲームの次バージョンの更新に向けて開発作業をしていたことです。これを機に新しい背景イラストを追加したいと考えていて、絵師の方とコンタクトを取っていたのですが、「それならば私もゲームクリエイターであると同時に、まず絵師の端くれなんだから、率先して何かイラストを描こう」と思い立ったことにあります。

ただし、私の得意ジャンルはデフォルメ画であり、リアル調の絵は今までに手がけたことがほとんどなく、過去に描いたレイアースの絵などもメタメタな出来でした。それなので、私の技術が以前に比べてどの程度上達しているのかという、確認と挑戦の意味もありました。

今回選んだ題材は『ファイブスター物語』です。これは私が好きなロボット作品の中でまだ他の絵師の方が描いていないものを選びました。他の候補としては、『無限のリヴァイアス』や『UFOロボグレンダイザー』などがありましたが、インパクト差ではこれには及ばないと考え、今回は見送りました。

○ファイブスター物語について

『ファイブスター物語』は子供の頃からその存在は耳にしていたものの、ストーリーや設定が非常に複雑で、読んでも全く理解ができなかったので、常に敬遠している状態でした。

しかし、そんな印象を変えてくれたのが、ある日偶然に見つけたアニメ版(OVA版)です。アニメ版のストーリーは原作1巻が元になっているのですが、これはきちんと物語に1区切りが付いていて綺麗に終わっていることと、また途中にもたくさんの見せ場があるので、原作を知らなくても楽しめるものになっています。いわゆる「ストーリーはよくわからないが感動は強烈に残る」系統のアニメでした。もしも私と同じように食わず嫌いになっている方がいましたら、まずはこのアニメ版を見てみることをオススメします。

印象的なシーンとしては、特にソープがラキシスを呼ぶところなんてすごく良いですよね!あとナイトオブゴールドが敵モーターヘッドをぶった切る場面なんかもう最高で…(ネタバレな上にイタイ話なので省略)

○イラストについて

今回のイラストは単なるファンアートではなく、ゲームの背景として使うもので、また他の絵師の方のイラストともテイストを合わせなければいけない関係もあって、いつもとは違う描き方をしています。

具体的には、描く上で以下のような目標を設定しました。

・キャラは原作の絵に似せる。
・なるべくリアルに描く。
・イラストにロボットを入れる。
・せっかくなので、アナログで描いてCG塗りに挑戦する。

そういうわけで、楽しいラフ画制作が始まりました!

………

……



しかし、これが壮大なる地獄史の始まりになるとは、この時は思いも寄らなかったのです…。

ラフ画が完成しない。いくら描いても納得がいかない。どこかがおかしい。デッサンにも疑問が湧く。何より「永野絵っぽさ」が全然出ていない。これはひょっとして大変なテーマを選んでしまったのでは…?

○ラフ画作りに悪戦苦闘

既存のキャラを描くためには必ず元絵を参照する必要があります。実際のイラストやデザインを参考にしながら自分の脳内でイメージを練りこんでいき、最後には自分の思い描くかたちに出力していく、というのがいつもの制作の流れです。

今回もネット上から参考になりそうな画像を何枚か拾ってきて、見比べながらラフ画を描いていたのですが、これがあまり上手くいきませんでした。というのも、何故か原作の絵がほとんど発見できす、コミックスの表紙絵くらいしか参考にできそうなものがなかったのです。しかも、どの画像も解像度が荒く、キャラクターの顔が潰れてよく見えないような状態でした。仕方なく細部を自分の記憶頼りに描いている面が強かったのです。

また、構図の難しさの問題もありました。キャラクターとメカを同時にイラストに収め、美しく見せられるような構図が自分の中でなかなか上手く作れなかったのです。

それに「永野絵」自体がかなり再現が難しいものでした。さすがに天才(奇才?)とうたわれるだけあって、永野先生の絵は独特のクセがあり、いくら描いても全く似る気配がありません(だいたいコマごとに顔が違うし)。これはもう諦めて、別の題材を選ぶほうが懸命かとも考えました。

しかし、私にだって意地がある。ここで簡単に制作を諦めてしまうのは単純に悔しい。こうなったら徹底的にやるしかない!

というわけで、ネット上では満足な画像が入手できなかったので、様々な書店で『ファイブスター物語』を探し回り、原作を買ってきました。

あとはもうコマとの睨めっこです。原作を読みながら髪型、目のかたち、輪郭や鼻筋の位置を分析し、あとは納得がいくまで、描いては消して、描いては消してをひたすら繰り返しました。

この時点ですでに制作開始から計30時間ほどが経過しています。

ここまで来ると、仕舞いには私の頭もおかしくなっていき、自分自身への苛立ちと情けなさに精神がズタズタになっていきます。もう絵を描いていて泣きたくなってくるような状態です。いやもしかすると、泣いていたのかもしれませんが。

そして、ラフを描き直すこと3枚目(少ないようですが1枚描くのに8時間程度かかっています!)、ついに「まあ完璧ではないものの納得できる」程度のラフ画が出来上がりました。しかし、それでも顔だけはどうしても似せられなかったので、スキャナで取り込んだ後に目鼻のバランスを調整する整形手術を施し、何とかラフを完成させることができました。

ラキシス_ラフ_01
ラフ1枚目。まるで小学生が描いたような絵です。

ラキシス_ラフ_02
ラフ2枚目。まだまだ中学生レベルの絵。

ラキシス_ラフ_03
ラフ3枚目。まあ何とか。

ラキシス_ラフ_04
最後に顔のバランスを調整。

○ラフ画作りからその後

さて、これでやっと塗りの作業に入れます。

これも難儀だったらいよいよヤバイですが、ラフ画作りの時とはうって変わって、こちらは非常にスムーズに進行しました。そもそもCGぽい塗り方はPixivのイラストなどでたくさん見ることができるので、参考イラストには事欠きません。絵を見ながら自分なりに塗り方を想像して試してみたところ、それとなく私のイメージに近いものを完成させることができました。

いつもそうなのですが、絵に色が付くと心なしか楽しくなりますね。何故なのでしょう。不思議です。

こうして、やっとのことでイラストは完成したのでした。以前の記事で、バーバラを描いたときには大変苦労したという内容を書きましたが、あれは1年近く筆が止まってしまうという、長期的な制作での苦労でした。しかし、今回の場合はそれでも絵と格闘し続けるという、短期的な制作だったので、疲れはそれ以上だったと思います。

○まとめ

今回の制作では、大切なことを学びました。

才能の無い凡人が良いものを作り上げるためには、何事も時間をかけてじっくりと取り組むしかありません。だから、必ず最後には満足のできる作品を完成させてみせるという、その根性だけは常に持ち続けなければいけません。

そんな常日頃の思いを、改めて感じた制作作業になりました。もっとも、だからといってラフ画だけで何十時間もかけるなんて、ちょっと普通ではなかったですが…。

イラストとは因果なもので、どんなに苦労して描かれたものだったとしても、完成すればそれで終わってしまいます。このイラストも数ある絵の中の、ただの一介の1枚の絵に過ぎませんが、この記事を読んでそんな裏話に耳を傾けながら、イラストをご覧いただければ嬉しいです。

さて、何やら説法くさい話になってしまいましたが、ここまで記事をお読みくださって、ありがとうございました。今後とも、活動を応援してくだされば幸いです。

あ。ちなみに私はラキシスよりもクローソーのほうが好きです(←えっ?)。

坂下ナオ

【イラスト】
【哲学】
【ファイブスター物語】



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[ 2015/08/29 14:58 ] イラスト | TB(0) | CM(0)

【イラスト】【似顔絵】イラスト一枚絵制作のお仕事を引き受けました【キャラクターデザイン】

当ブログをご覧の皆様、こんにちは。
現在フリーランスでイラスト・ドット絵・漫画活動をしています、坂下ナオです。

先月、個人の方からご依頼をいただき、イラストを制作するお仕事をさせていただきました。内容は、ご本人様の似顔絵を描き、それを私の画風でアレンジしてキャラクターとして登場させ、背景も含めて一枚のイラストに仕上げるというものでした。今回は、依頼主様からの許可をいただき、作業の内容について問題のない範囲で書いていきたいと思います。具体的には、他の人も気になるであろう、実際に行った制作の手順についての話です。

○お仕事について
イラストのご依頼というと、「制作者に要望を伝えて、後は完成するまで待つ」という流れのみを想像する方が多いかもしれません。もちろんそういった形式でイラストを手がける方もいらっしゃいますし、来るご依頼にもそのような考えを持った方が多いのですが、私の場合はいつもこの時点でひと手間置くことをしています。

具体的には、いきなりラフ画や本稿に取り掛かるのではなく、まずはキャラクターデザインを作ります。そして、このデザインを一度依頼主に見せ、これでOKが出た場合に初めてラフ画作りを開始します。

ここでいうキャラクターデザインとは、一種の落書きのようなものになります。ご提供いただいた写真などの画像から、私なりのアレンジを施したキャラを描き、さらに脳内にあるイメージを膨らませながら、そのキャラクターの性格や喜怒哀楽、予想される場面などを描き、キャラクターのデザインを固めていきます。たとえば、ご飯を食べているシーンだったり、そのキャラが言いそうなセリフを添えてみたり。笑っている絵を描いたなら「なぜ笑っているのか」、服を着せたなら「なぜその服を着ているのか」など、キャラクターを描きながら背景描写をどんどん膨らませていきます。

仮デザイン落書き_2
今回のキャラクターデザインの一部(※許可を得て掲載しています)

「なぜ一回こっきりでの、描いたら終わりのイラストでそこまでする必要があるのか」と思う方がいるかもしれませんので、理由を説明します。まずは、この作業を繰り返すことで、自分の中でデザインを固めることができ、絵が上手くなっていきます。次に、周囲をとりまく設定を丁寧に想像することで、そのキャラクターに命が宿り、生き生きとしたイラストを描くことができます。

そして最も重要なのは、本稿の前にこのやり取りをしておくことで、描き手と依頼主とのイメージのギャップを埋めることができる点です。つまり、依頼主様からの絵の修正要望やリテイク(1から全て描き直すこと)を減らすことができます。

ピクシブ等でイラストのリクエストをしたとき、また本職の場合でもそうですが、作られたイラストが「何かしっくりこない」と言われてしまうのは良くあることです。描いた側は「言われたとおりに作ったのに」と思いますし、依頼する側は「言ったとおりのものがなぜ作れない」と思いがちです。しかし、そもそもお互いが頭の中で抱いているイメージが違うのですから食い違いが起こるのは当たり前です。一度作ったイラストを修正・破棄するというのは、クリエイターにとっては大変辛いことです。その後のモチベーションにも繋がりますし、私においてはどの作業を行うにしても必須の工程だと考えています。

ただし、このやり方にも欠点があります。確かに致命的なミスは減らすことができますが、どうしてもやり取りが長くなる分、イラストの完成が遅れがちになります。ただイラスト一枚描けば終わりという作業に、デザインまできっちり作ると言っているわけですから、納期が遅れるのは当たり前と言えば当たり前なのですが、やはり申し訳ない点ではあります。ただしその分、今回で言えば、ラフ画は一発OK、本稿は一度の修正のみで済ますことができましたので、行き当たりばったりで描いてリテイクを受けるよりは結果的には早かったのではないか、と思っています。

○まとめ
出来上がったイラストは個人様を描いたものなので、サイトに掲載はしませんが、イメージは私の画風にあるような可愛く元気で、ややデフォルメがかった感じに仕上がりました。依頼主さんも完成したイラストを見て、大変喜んでくださいました。ありがとうございます。

それでは、今回の記事がご依頼を検討されている方の参考になれば幸いです。何か必要な要件がありましたら、作業内容とともにご相談くださればと思います。

今後とも、坂下ナオをよろしくお願いいたします。

坂下ナオ


【イラスト】
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【キャラクターデザイン】


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[ 2015/08/17 02:46 ] イラスト | TB(0) | CM(0)
坂下ナオヒラおすすめの本

「どうしたら絵が上手くなるか」ではなく、自分の絵がなぜ下手なのかを論理的に解説する珍しい本。10年早く読みたかった。


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